シンガポールKTV解説

シンガポールには、日本式KTV (カッページプラザ、その近くのビルに集中しています)がいくつかあり、日本人にはなじみ深いのですが、中国語を話すシンガポール人は全く違うタイプのKTVで遊びます。(KTVとは、Karaoke Television、すなわちカラオケの略で、日本以外のアジア圏では、キャバクラの意味になってます。日本のカラオケは、Family Karaoke、Family KTV とか呼ばれます。)

日本人の知り合い曰く、シンガポールKTVは遊び方がわからないとか、高すぎるとかそんな印象を抱いているようですが、これは日本式KTVと全くシステムが違うので、誤解だと思います。シンガポールKTVのマネージャーに聞くと、日本人に来て欲しいらしいですが、敷居が高いのかなかなか来ないと嘆いていました。
なので、今回は、シンガポールKTVの遊び方を説明しようと思います。

【K2 KTVの店内】

シンガポールKTVのシステム

日本式KTVとは違い、1時間ごとではなく、4時間(店によっては6時間)のセッション単位で、料金が計算されます。一人当たりの1時間料金、あるいはレディースドリンクの概念はなく、それらを別に支払う必要はなく、最後に女性にはチップで支払う仕組みです。テーブルチャージやタイムチャージではなく、部屋全体の最低料金以上の注文を行うだけで、そのセッションを時間いっぱい楽しむことができます。
(なので、1時間でも4時間でも一緒なので、日本人がいつもの癖で1時間くらいで店を出てしまうと、高いなと感じるんだと思います。)

シンガポール KTV のセッションは、普通は 3つに区切られて、午後 4 ~ 7 時、午後 7 ~ 11 時、午後 11 ~ 3 時です(4時間)。2つに区切られているところは、午後 5 時から午後 9 時、次のセッションは午後 9 時から午前 3 時です(6時間)。

お客さんごとにマネージャー(男性の場合Baba-san、女性の場合Mama-sanと呼ばれます)が面倒を見ることになり、彼らを通じて部屋を予約や支払いなどをします。部屋に入ると、アルコールの注文をしますが、部屋の大きさに応じて、最低限頼まないといけない金額あるいはボトルの数があります。だいたい小さい部屋だとビールタワーかウィスキーボトル1本くらいです。これは一人当たりではなくて、部屋全体です。

KTV 最低利用額目安
小部屋(2名):1 ビールタワー/1 ボトル ($150 – $350)
ミディアムルーム(3~5名):2-3 タワー/1 ボトル ($250 – $350)
大部屋(6~8名):5 タワー / 2 ~ 3 本 ($500 ~ $800)
VIPルーム(10名):8 タワー / 4 ~ 5 ボトル ($700 ~ $1200)

参考までにシンガポールで有名KTVである K2 の値段表を貼っておきます。

割もの(ソーダ/水/コーラ/緑茶)は、だいたい無料ですが、たまに有料のところもあるので、マネージャーに事前に確認しましょう。なお、女性はお客さんと同じものを飲むので、日本のようにレディースドリンクを追加で頼なくていいです。女性の収入源は、帰る際に、お客さんから現金でチップをもらうことになります。

そして、シンガポールKTVならではのシステムとすると、女性が複数のお客さんを掛け持ちしています。忙しさにもよりますが、20分ほど席にいて、その後は別のお客さんのところに行ってしまいます。これが悪名高いバタフライ(Butterfly)・システムです。女の子が勝手にそのタイミングは決めたりするので、サービスの悪い女の子を選んでしまうと、全然席にいないこともあります。
日本式KTVはずっとべったりいますし、日本のキャバクラも女性が変わりますが、その場合、女性は常にいる状態になります。しかし、シンガポールはお客さんがポツンと取り残されることがあり、それもバラバラなので、日本の接待文化からするとかなり違和感があります。例えば、4人で行って、2人女性がいて、2人は誰もいないみたいな。。。日本人同士だと少し気まずいのですが、シンガポール人はそういうものと思って、特に気にしていないようです。

女性の特徴、料金(チップ)

シンガポールの KTVは、ベトナムの女性か中国の女性が多いです。(2023年4月現在)
お客さんは中国系シンガポール人がほとんどで、だいたい女性は中国語を話します。英語については、微妙な子が多いです。

部屋で最初の注文をマネージャーが聞くと、マネージャーは女の子を呼んできてくれます。一度に全員を呼んでくれることもありますが、大きなお店やセッションの途中だと、他にも女性がいます。最初に選ばなくても、別の女性がいるかをマネージャーに聞くと教えてくれます。

日本人が女性を選ぶ基準ですが、中国語を話せない子を選んだ方がいいと思います。日本人で英語を話せないのであれば、中国語も英語も話せない女の子を選びましょう。そういう子の方がお客さんが少ないので、サービスがいいことが多いような気がします。逆に中国語が堪能なベトナム女性を選んでしまうと、彼女たちは、はっきりしているので常連のお客さんにならないと思われて、席にあまりつかない、話さないなど、塩対応されることがあるので気をつけてください。
もし、日本語が話せるベトナム女性か中国女性がいれば、彼女たちは日本に対してとても興味を持っているはずなので、きっとすごく仲良くなれでしょう。

シンガポールKTV は、女性にチップを直接最後に支払う仕組みです。
女性への支払いですが、通常であれば S$100 が目安です。ハッピーアワー(午後 4 ~ 7 時)の場合、チップは少し安くて、S$50 とか S$70 でいい場合もあります。
このあたりは、マネージャーに確認してください。ちゃんとしたマネージャーであれば、正直に答えてくれます。

ちなみに、あまり他のお客様が少ない女性を選ぶと、女性が一緒にいる時間が長くなる可能性もありますが、他にお客様がいなくても、女性はバタフライで席を離れます。

もし、バタフライではなくて、女性にずっといてもらいたい場合、チップで S$400 – S$500を支払わないといけないです。この場合、女性はトイレに行く場合を除いて、彼女は他の部屋に行かないはずです。

そして遊び方ですが、一般的な日本のキャバクラというよりも、日本のセクキャバに近いノリになります。女性に不満があれば、マネージャーに言ってください。日本人がいまいちシンガポールKTVが面白くないという理由は、あまり文句を言わないので、女性たちは手抜きをしても良さそうだと判断されて、結果もう行きたくないと思っている人が多いです。

中国系シンガポール人がどうやって遊んでいるかというと、だいたい歌ったり、それかサイコロゲームをして、みんなでお酒をガンガン飲ませあうということをしています。負けたらひたすら飲むみたいな。。
なので、このような遊び方をすると、日本式KTV(もしくは日本のキャバクラ)だとレディースドリンクが恐ろしい金額になってしまい、中国系シンガポール人が日本式KTVで飲むと、すごく高いと思っているようです。遊び方が全く違いますね。

女性以外への料金(チップ)

マネージャーのチップは、1部屋あたり S$100 が目安です。もっと多くのチップを渡しておくと、次回は更にいいサービスが期待できるでしょう。マネージャーの更に上にボスがいることがあり、その人にも S$100 を支払う店もあります。名前はあえて挙げませんが、その店はぼったくりだとシンガポール人も思っている店です。そのような場合は、諦めて二度とその店に行かないようにしてください。

ウェイターへのチップは、部屋全体で S$20 ~ S$30 が目安です。同じく、最後に支払います。だいたい2人くらいのウェイターがいますので、ウェイター 1 人につき S$10 のチップくらいでいいと思います。

支払い方法

支払いは、飲み代はクレジットカードでもできますが、チップは現金になります。
ただし、シンガポールの銀行口座を持っていれば、Paynowでマネージャーに送金することもできます。緊急手段として、カード支払いでチップを上乗した金額で支払うこともできるのですが、あまり歓迎されないのと、10% + 8% の税金が追加で発生してしまいます。シンガポールKTVに行く前には、現金をある程度持って行ってください。

トータルでの金額例、参考サイト

大人数で長時間楽しんだ場合、日本式KTVよりもはるかに安いです。

4名で行った場合(4名の女性を選ぶ)
部屋全体でのボトル:S$300
女性へのチップ:S$100 * 4 = S$400
マネージャーへのチップ:S$100
ウェイターへのチップ:S$20

⇒合計 S$820  一人あたりS$205

最大で4時間遊んでこの値段です。1時間あたりにすると、一人わずか S$50 程度になります。日本式KTVは、1時間毎の料金に加え、女性がドリンクを盛んにお願いしてくるので、結果として高い金額となります。
日本式KTVは、日本のキャバクラよりも高くて、2023年4月現在、1時間 S$100 – S$200 です。まあ、女の子がずっといてくれるというのがあるので、金額が高くなるのはしょうがないです。それと日本式KTVは、セクキャバというよりも普通のキャバクラかガールズバーみたいな感じです。(いずれ日本式KTVについては詳細に解説します。)

それから、女性の持ち帰りについても、日本式KTVよりも可能性が高いです。ただし、相場水準はS$400 – S$1,000 あたりだそうです。(店内でXXXができる店も僅かですがあります、ただそこはXXXしてチップが欲しい女の子ばかりなので、KTVとして盛り上がりにかけるのですが。。。)

シンガポールのKTVがどこにあるかについては、以下のサイトが参考になりますので、掲載しておきます。

Night Life Asia Wiki https://nightlifeasia.wiki/Main_Page
英語のサイトですが、たくさんのシンガポールKTV が紹介されています。

中国系シンガポールの友人と遊びに行くと、なんで日本人はしょっちゅう店を変える、つまりはしご酒をするんだと言われます。一つの場所で長い時間飲むのが好きみたいです。
それから、シンガポールKTVでは、遊び方も女の子を口説くということもよくやるんですが、サイコロゲームでみんなで飲みまくったり、みんなでカラオケを歌って大騒ぎしたりと。よく脱いだりしてたりしますね。。同じKTVでも、ここまで違うもんなのかー、といつも感心しています。

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